【正しいキズの治し方】第9回:赤ちんについて

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マーキュロクロム液は,色が赤いため俗に〈赤チン〉ともいわれていました。

細菌発育抑制作用があって、局所刺激性が少ないため、
創傷、皮膚粘膜の消毒に用いられました。
刺激性のない緩和な消毒剤として皮膚、粘膜に塗布していました。
水銀イオンが解離して殺菌作用を現しますが、殺菌作用はあまり強くありません。
皮膚・粘膜の消毒のほか、創面の消毒はもとより、
洗浄、点眼・洗眼にも用いられていました。

1990年頃にアメリカのFDAによって、
マーキュロクロム液の使用による水銀中毒の危険性が指摘され、
販売の中止が呼びかけられたことにより、
アメリカはもとより、全世界で使用を控える動きが加速しました。

日本では、製造工程で水銀が発生するという理由から
1973年頃に製造が中止されましたが、
常備薬として求める声は多く、
海外で製造した原料を輸入することで現在も販売されています。