【正しいキズの治し方】第11回:家庭での傷の処置のしかた

shochi
今回が最終回です。
最後は、「家庭での傷の処置のしかた」です。

傷面に異物がある場合は、水道で流しながら取り除きます。
消毒薬は不要です。

その後水気を拭き取ったら、
傷口が乾かないように市販の創傷被覆材(ハイドロコロイド製品)で覆います。
なければ、食品用のサランラップで結構です。
食品用のラップ(サランラップ、クレラップなど)を貼って、
周囲をテープで止めておきます。

そのままでもいいですが、
上からタオルやガーゼ(直接傷にあたらなければいいです)、
紙おむつなどをあてて余分に出てきた液を吸い取るようにします。
交換の時、水道水でよく洗ってください。
以上で綺麗に治ります。

これが正しい傷の治療方法です。
かさぶたができたら治る、はがしたら治りが遅くなるというのは今は間違いです。
かさぶたは乾いて固まってしまうと、
傷の治癒を阻害するため、まずは、
かさぶたができないようにするのが大切です。
かさぶたができてしまっている場合には、
その上から創傷被覆剤で覆うか、
場合によってはかさぶたを取り除いて創傷被覆材で覆うのが、
傷が治る早道です。

かさぶたになると傷のなおりは何倍も遅くなります。
消毒しないで創傷被覆材で覆うと細菌が増えるのではないかという疑問がありますが、
消毒・ガーゼと比べ、創傷被覆材で覆って密閉状態にしたほうが、
感染率が低いのです。
ジュクジュクしてきますが、
これは傷を治そうと体から出てきたもの(浸出液)で必要なものです。

ただしく傷を治すには、正しい知識が必要です。
それが、傷を早く治して、痛みも早くなくなるのです。